山口県山口市の県庁近く、かめやまクリニックの嚥下障害外来についてのホームページです。

はじめに

似顔絵
耳鼻咽喉科かめやまクリニック
院長 金谷浩一郎

私が医師になった昭和63年ころは、まだ、嚥下障害というものが、一般の話題になることは少なかったと思います。しかし、私は、耳鼻咽喉科医ですので、研修医の頃から、主に頭頚部癌の術後の患者さんたちの嚥下障害を多く見てきました。耳鼻科では、舌癌や咽頭癌などで手術を行い、病気は完治したが、その後の食事に困るという方々を、どのようにしたらよいかということが、いつも問題になっていました。

研修医の頃、頭頚部癌を専門とする先輩の先生方から、嚥下障害に対するリハビリや嚥下障害を改善させるための手術について、色々と教わったものです。その頃は、まだ、言語聴覚士(ST)という職種もありませんでした。

現在は、どの病院でも、言語聴覚士、看護師、栄養師、耳鼻咽喉科医などがチームを組んで、入院患者への嚥下障害に対応する体制が整えられつつあります。私も、勤務医時代、嚥下障害チームの皆さんと嚥下障害の評価、リハビリ、また、時に手術などに取り組んできました。

その後、開業してみると、普通に通院してこられる患者様のなかにも、軽症の嚥下障害をもっている方が結構おられることに気がつきました。しかし、現在、このような軽症の嚥下障害の方に嚥下のリハビリを行う施設が、ほとんどありません。

イメージ

そこで、当院では、外来に通院して来られる嚥下障害の方々に対しての嚥下指導・訓練を行うことにしました。
2016年夏まで、週2回(火曜日、金曜日の午前中)嚥下外来を行っておりましたが、2016年9月からは、嚥下障害を専門とする言語聴覚士が常勤で勤務してくれることになりましたので、これまでの嚥下外来の枠を広げてより多くの患者様を受け入れられるようになりました。

「高齢化社会と嚥下障害」 →次のページへ