menu

 

Q&Aコーナー

7.口腔アレルギー症候群

7-1口腔アレルギー症候群とは何ですか?

果物類などが抗原となって、口腔や咽頭の粘膜に、アレルギー性鼻炎と同じようなアレルギー反応を引き起こすものを、口腔アレルギー症候群といいます。タマゴやミルク、ソバなどでおこる食物アレルギーとは、別のものです。花粉症に合併することが多く、また、ラテックスというゴム製品に対するアレルギーを持っている人に起こりやすいことも知られています。

7-2口腔アレルギー症候群と花粉症との関係について教えてください。

口腔アレルギー症候群は、色々な花粉症に合併することが知られていますが、特に、シラカンバやハンノキなどのカバノキ科の花粉症に多いといわれています。原因食物と花粉症との間には、ある程度の相関が知られており、シラカンバ花粉症の場合は、リンゴやモモなどのバラ科の果物、イネ科の花粉症では、トマト、メロン、スイカ、オレンジなど、ヨモギやブタクサなどのキク科の花粉症では、メロン、スイカ、セロリが多いと報告されています。

7-3口腔アレルギー症候群では、どのような症状がでますか? また、その治療は?

原因となる果物を食べてから15分以内に、口やノドの痒み、ピリピリした感じ、粘膜の腫れなどが起こってきます。その他、下痢や腹痛、蕁麻疹、喘息様の症状や、稀にはアナフィラキシーショックをきたすことがあるとされます。完全な予防法や治療法はないので、原因となるものを食べないことが第一ですが、万一、食べてしまった場合の用心としては、緊急用のお薬を携行しておかれるとよいでしょう。緊急用のお薬については、かかりつけの耳鼻咽喉科やアレルギー科があれば、そこで尋ねられてください。