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山口県山口市の耳鼻咽喉科かめやまクリニック

アレルギー性鼻炎解説サイト

対策について

トリクロール酢酸治療

(サージトロンの補助的な治療法として)

トリクロール酢酸治療とは

前述のサージトロン治療と同じく、下甲介粘膜焼灼術に分類されるものですが、トリクロール酢酸治療の場合は、トリクロール酢酸という薬液を使って粘膜を焼灼します。下甲介化学剤手術とも呼ばれます。

トリクロール酢酸は、タンパク変性作用があるため、粘膜に付着させるとその分の粘膜が変性脱落します。この性質を利用して、下鼻甲介の前端にトリクロール酢酸を塗布し、アレルギー反応を起こりにくくする治療です。

トリクロール酢酸の手順

  1. @サージトロンによる治療と同様な方法で、鼻粘膜に局所麻酔を行います。
  2. Aその後、綿棒にトリクロール酢酸溶液を付けて、下鼻甲介の粘膜に塗布します。
    サージトロンの場合は焼灼が下鼻甲介の前端部分に限られるのですが、トリクロール酢酸は粘膜の表面に塗布を行うだけなのでかなり後方まで幅広い範囲に塗布し、粘膜の変性を起こすことができます。
  3. 治療中の痛みは特にありませんが、治療後に多少の痛みや鼻づまりが起こります。
  4. C術後2日目から、黄色い鼻水が沢山出るようになり、しばらく続きます。その後、2週間目くらいから徐々に鼻の症状が改善してゆきます。

費用や回数について

費用はサージトロンと同様に保険の適用がありますので、1回にかかる手術の費用(両方のお鼻を同時に手術した場合)は3割負担の方で6千円程度です。ただし、手術の前に、手術適応の有無などについての検査(内視鏡検査、鼻腔通気度検査 等)を行います。これらの検査費用は、3割負担の方で3千円程度です。

回数は原則として1回(両方の鼻に治療を行います。)