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かめやまクリニックについて

めまいの運動療法

メニエール病に対しての利尿薬、手術、また、第[脳神経血管圧迫症候群や外リンパ瘻に対する手術など、特殊な治療法についてご説明しましたが、これらの内服薬や手術などで、すべての症状が完全によくなるわけではありません。例えば、色々な病気のために、一旦、壊れてしまった三半規管の機能などは、完全に回復しないまま障害が残ってしまうこともあります。このような場合、身体のバランス機能は、障害が残ってしまった部分の働きを、他の器官で補うような仕組みが徐々に出来上がることで、元の状態に戻ってきます。これを前庭代償といいます。しかし、この前庭代償は、自然の経過に任しておくだけでは、なかなかうまく進みません。前庭代償をしっかり働かせて、めまいの症状を早く取るためには、運動療法が効果的です。このようなめまいの運動療法としては、以前から、北里大学耳鼻咽喉科で研究されてきている平衡訓練という方法が、一般に行われています。当院では、この北里大学方式の平衡訓練を、ご自宅で簡単にできるような形にして、ご紹介しています。

この平衡訓練は、良性発作性頭位めまい症のところでご紹介したROM(寝返り運動)とは、また、少し意味が違うものです。めまいには、色々なものがありますので、その原因や病態に応じて、ROM(寝返り運動)や平衡訓練、また、高齢者へのロコトレやラジオ体操などを、上手に組み合わせて行うことが重要です。当院では、めまい患者様へ、通常の内服薬などの治療以外に、これらの運動療法のご指導を行っております。