▼花粉症のメカニズム
▼治療薬について
▼治療について
一方、オマリズマブには、ヒスタミンやロイコトリエン等のケミカルメディエーターに対する効果はありません。しかし、オマリズマブは、これらアレルギー反応の元になっているIgE抗体に働きかけ、IgE抗体がマスト細胞にくっつくのを邪魔します。
すなわち、オマリズマブを使うと、IgE抗体がマスト細胞にくっつくことができないので、花粉の抗原が体内に入ってきても、マスト細胞からの脱顆粒がおきなくなるのです。
オマリズマブは、これまでの花粉症治療薬では十分に症状を抑えきれなかった方々にも効果を示すことが臨床試験で確認されたことで保険適応になりました。しかし、誰でも気軽に受けられる治療ではなく、オマリズマブを投与することのできる医師の条件や、治療を受けられる方の検査結果での条件などが細かく定められています。次項では、それらについてご説明します。