

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査で最も精密な方法がPSG精密検査です。
ご家族から「いびきがうるさい」と言われたり、日中によく眠くなる場合は睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
精密検査を行う場合は1泊入院が一般的でしたが、今はご自宅で検査を行うことが出来るようになり、当院でも自宅での精密検査実施が可能です。まずは事前の簡易検査によって、CPAP治療の必要性や精密検査の必要性を判断します。お忙しい方でも検査がしやすくなっていますので、いびきの症状が気になっている方はぜひ一度ご相談ください。
また、ご自宅で行うPSG精密検査(終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査)は、入院検査に比べ安価で効率の良い検査が可能です。
ご自宅で行うメリットは、普段の環境での検査が可能・入院費用が不要・日程調整不要の3点です。
以下に、入院で行う検査との比較、検査の流れをまとめています。
自宅 | 入院 | |
---|---|---|
検査環境 | 普段の環境で就寝 | 病院のベッドで就寝 |
受診回数 | 最初の受診と結果説明の2回 | 最初の受診と結果説明に加え、別途1泊入院が必要 |
日程調節 | 不要 | 必要 |
検査費用 (3割負担の場合) |
約12,000円 |
約2〜5万円 (入院費分加算) |
まずは診療時間内に健康保険証をご持参のうえ来院ください。
問診により既往症や日中の眠気などについて伺います。ご自身のいびきを把握するのは難しいと思いますので、ご家族の方から睡眠時の様子などを聞いておいてください。一人暮らしの方でも、簡易検査等を行うことで病態を把握可能です。集中力の欠如、疲れが取れない、日中に眠くなるなどの症状があれば一度ご相談ください。診察の結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあれば、まずは自宅で行う簡易検査を実施します。
その後、簡易検査の数値によってCPAP治療の必要性や精密検査の必要性を判断します。(以下は簡易検査の結果、精密検査が必要と判断された場合の流れを記載しています。)
なお、ご来院の際は事前予約をしていただくと、お待たせ時間が比較的短く済むためおすすめしています。
機器貸出業者からお電話させていただきます。検査の説明や配送希望日などについての打ち合わせにご協力ください。
ご自宅に検査機器を送付させていただきます。就寝前に、ご自身で検査機器を装着していただきますので機器セットに同梱されている簡易説明書をご確認ください。操作方法についても説明書に分かりやすく記載されていますのでご安心ください。装着、操作方法などにご不明点があれば簡易説明書に記載されている提携会社にご連絡ください。
検査が終わりましたら、お受取り時に同梱されていた返却キットを用いて検査機器のご返送(着払い)をお願いします。
機器の返送後、医療機関から結果のご説明をさせていただきます。当院からご連絡いたしますので再度ご来院ください。(機器返送後、2週間程度お時間をいただいています。)
検査の結果SAS(睡眠時無呼吸症候群)と診断された場合には、今後の治療方針についてご相談させていただきます。
次のページでは当院で行っているSAS(睡眠時無呼吸症候群)治療についてお話していきます。