

かぜやアレルギーの鼻炎では、さらさらの鼻水が、前の方にでます(図1)。
一方、副鼻腔炎では、粘り気のある鼻水が、鼻の奥からのどに向かって流れます。
これを後鼻漏といいます(図2)。
後鼻漏は、鼻の奥に流れるので、普通に鼻をかんでも、なかなか出せません。
後鼻漏は、鼻詰まり感の他、のどのイガイガ感や咳の原因になり、また乳幼児期のお子さんでは、中耳炎の主な原因の一つになります(図3)。
乳幼児期の子供さんの鼻水を、丁寧に吸い取ってあげると、中耳炎の発症率を大きく下げることができます。
子供さんの鼻は、お母さんが口で直接吸い出すこともできますが、後で述べる色々な器具を使うとより効率よく吸いだすことができます。
しかし、どの種類の器具を使うにしても、うまく吸うためには、鼻の構造を少し知っておく必要があります。