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耳について

耳の構造

耳の穴を、外耳道(がいじどう)といいます。外耳道の一番奥に、鼓膜(こまく)があります。鼓膜の奥を中耳(ちゅうじ)といいます。鼓膜は、0.1mmくらいの半透明の膜で、中耳の状態が透き通って見えます。そこで、中耳炎があるかどうかなどの中耳の状態は、鼓膜を見ることで、よく分かります。

かめやまクリニックでは、鼓膜の状態は、全て内視鏡を使って観察するようにしています。これによって、中耳炎があるかどうかや、また、それが、どのように治っていくかの過程がよく分かります。ここでは、以下に、正常の方の鼓膜が、内視鏡ではどのように見えるかを、3例の方でお示しします。

正常の鼓膜 1

35才 女性 正常の両側鼓膜

a.右鼓膜、b.左鼓膜

鼓膜は、楕円形で、長径が約1cmくらいです。ほぼ中央に、白く光が反射しているのがみえます。これを光錐(こうすい)といいます。また、中耳の側にある耳小骨(じしょうこつ)という骨が鼓膜に付着している部分が、白く飛び出したように見えます。この耳小骨の部分の形も鼓膜が、正常かどうかを判定する重要なポイントになります。

正常の鼓膜 2

8才 男児 正常の両側鼓膜

a.右鼓膜、b.左鼓膜

8才男児の鼓膜です。正常鼓膜1でお示しした35歳女性の鼓膜にくらべ、やや丸い形をしておりますが、鼓膜の形は、人によって、若干のバリエーションがあることに加え、鼓膜と外耳道とのなす角度によっても見え方が少し変わります。

正常の鼓膜 3

3ヵ月 男児 正常の両側鼓膜

a.右鼓膜、b.左鼓膜

これは、生後3ヵ月の赤ちゃんの鼓膜です。赤ちゃんは外耳道の大きさが小さいので肉眼で鼓膜を見るのは困難ですが、内視鏡を使うと、乳児においても成人と同じように鼓膜を観察することができます。