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山口県山口市の耳鼻咽喉科かめやまクリニック

補聴器外来についてのサイト

補聴器診療とは

当院の補聴器診療の特徴

〜チーム診療による専門性を持った補聴器診療〜

@ 補聴器とは?

難聴にはさまざまな原因がありますが、現在の医療では治療で改善できる難聴はごく一部です。
また、超高齢化社会を目前に控え、老化に伴う難聴(加齢性難聴)の患者さんは増加傾向にありますが、残念ながら現在の医療ではこの加齢性難聴を根本から治療する技術は開発されていません。

そのため、治療困難な難聴に対する現時点でのアプローチは
“「聴こえ」を補うことで、難聴の悪化を防ぎ、生活の質(QOL)を向上させること”
になります。そのために用いられるのが補聴器です。

図

補聴器は周囲の音を集め、増幅した音を耳の中に伝えることで聴こえを改善しています。一見すると非常にシンプルな機械のように感じられますが、最近の補聴器は多様な機能を搭載しており、コンピュータによってコントロールされた、まさにハイテク医療機器なのです。

A 補聴器に対するイメージ

補聴器についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「補聴器を装着しても聴こえの改善が実感できなかった」あるいは「補聴器は取り扱いが面倒で煩わしい」などネガティブな感想を耳にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?残念ながらこうしたイメージもあり、日本では諸外国に比べて補聴器の普及率が低いのが実情です。

患者様の聴こえの状態によって慎重に選択されなければならない医療機器である補聴器が、適切な検査や調整(フィッティング)がなされずに販売されてきたことで、補聴器本来の効果を発揮できず、先ほどお話ししたようなネガティブな印象を形成してしまったと言えます。

B当院の目指す補聴器診療のあり方

上記のようなことが実際に起きている状況は、われわれ耳鼻科医としては非常に残念であり、忸怩たる思いを感じて参りました。

そこで患者様にとって最適な補聴器を最適な状態でお使いいただくために、当院では補聴器適合のための詳細な検査や的確な診断が出来る環境を整え、聴こえや補聴器に対する高度な知識を持つ専門家を集め、チームで診療にあたっています。

高度な知識を持つ専門家として、耳の専門家である耳鼻科医の中でも補聴器に関して特別な修練を積んだ補聴器適合判定医と、聴こえの専門家である言語聴覚士、そして補聴器の選定・調整の専門家である補聴器技能士が、それぞれの専門性を活かし協力し合うことでより良い聴こえの改善を目指してまいります。

補聴器はお世辞にも安価とは言えません。だからこそ、補聴器を購入してよかったと思っていただけるようチーム一丸となって、聴こえに悩みを抱えておられる皆様をサポートしたいと考えております。

医療機関で補聴器を購入するメリット

補聴器は医療機関でないと買えないのでしょうか?というご質問をいただくことがあります。補聴器は医療機関に限らず、街の補聴器販売店や一部の眼鏡店でも購入することが出来ます。
では、当院の補聴器専門外来を受診していただくメリットはどこにあるのだろう?と思われるかもしれません。
ここでは当院が補聴器診療を行う理由をご説明いたします。

検査イメージ

@ 精密な検査と正しい診断を行うことができる。

難聴の原因は数多く存在します。中耳炎や腫瘍など、早急に治療が必要な疾患によって難聴が引き起こされている場合もあります。
こうした疾患の鑑別は耳の専門家である耳鼻咽喉科医でなくては行うことが出来ません。適切な医学的検査を受けずに補聴器を購入した場合、効果がないだけではなく、重篤な疾患の発見が遅れてしまう可能性すらあるのです。
入念に検査をし、難聴の原因や聴こえの状態を正しく診断をすることが、正しい治療につながります。

聴こえが悪くなってきたな?と感じたら、安易に加齢による難聴と判断せずに必ず耳鼻咽喉科を受診し、検査を受けることをお勧めいたします。

A 補聴器適合検査の実施

先に述べたように「補聴器を装着しても聴こえの改善が実感できなかった」という不満の原因は、補聴器が適切に機能しているかを確認せずに販売されているケースが多いことにあります。当院では補聴器をご購入いただく前に、購入を検討される補聴器を付けていただき、装用していない時と音の聴こえにどのような違いがあるかを測定します。この検査を行うことで補聴器の効果を補聴器を装用するご本人の主観だけでなく、客観的に評価・判定することができます。

B 日常生活で補聴器をお試しいただいてからでなければ、補聴器の販売は致しません。

当院の補聴器外来では患者様にご納得いただくまでは補聴器をご購入いただかないことをモットーにしております。補聴器適合検査において補聴器が効果を示しているとしても、生活されている環境は患者様によって十人十色です。環境が変われば、周囲から発せられる音の大きさや高さなども異なりますので、実際に装用して生活をしてみなければ、補聴器が日常生活においてどの程度の効果を発揮するかは未知数です。また、補聴器の種類や形状などもライフスタイルによって合う合わないが生じることがあります。

こうした「実際に使ってみないとわからないこと」を実際の生活環境でお試しいただき、患者様からの生の声をもとにご納得いただけるまで補聴器を調整(フィッティング)したり、種類を変更するなどして、最適な補聴器を選択していただけますのでご安心ください。

C 補聴器の定期調整

補聴器を購入した時点ではよく聴こえていたとしても、時が経つにつれて難聴が進行するなどして、聴こえにくくなることもあります。
そのような場合には補聴器を調整(フィッティング)することが必要になります。
定期的に調整(フィッティング)を行うことで、最も適した状態に補聴器を更新し、快適な補聴器ライフを送っていただけます。

このように当院ではご購入後の使用についても末永くサポートさせていただいております。

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