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Q&Aコーナー

6.その他の鼻炎

6-1薬物性鼻炎とは、どのようなものですか?

鼻炎に使われる点鼻薬には、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の他に、交感神経刺激薬(血管収縮薬)があります。この交感神経刺激薬(血管収縮薬)は、鼻づまりに最もよく効きますが、長期間使い続けると、徐々に効果が薄れてくるだけでなく、逆に、鼻づまりの症状がひどくなってきます。これを薬物性鼻炎といいます。市販の点鼻薬の多くは、このタイプで、病院などで処方されるもののなかにも、このタイプの点鼻薬があります。点鼻薬以外でも、ある種の降圧薬や気管支拡張薬には交感神経刺激作用を持つものがあり、これらの薬剤は、長期間の内服を続けるうちに鼻づまりを生じることがあるので、注意が必要です。

6-2妊娠性鼻炎とは、どのようなものですか?

 妊娠の中期以降に、鼻水、鼻づまりなどの鼻炎症状が出てくることがあります。これは、エストロゲンなどの女性ホルモンが、鼻粘膜の血管や自律神経受容体に作用しておこるものです。元々、アレルギー性鼻炎を持っている方では、特に鼻炎症状が強くでてくることがあります。治療は、妊娠中であることを考慮し、ケースバイケースで行われます。

6-3高齢になると鼻水が出やすくなるのは何故ですか?

高齢者のなかには、水洟が出やすくなる方がおられます。鼻炎の分類のなかで、過敏性非感染性の鼻漏型という項目に分類されるもので、俗に老人性鼻炎ともよばれますが、はっきりした原因は分かっていません。高齢者でなくても、刺激物を食べたときや冷たい空気を吸い込んだときなどに、水洟が出やすい方がおられ、これらも同じ過敏性非感染性の鼻漏型という項目に分類されています。通常のアレルギー性鼻炎などに比べて、お薬が効きにくい傾向がありますが、全く無効というわけでもなく、また、重症の場合には、手術で鼻水を出にくくさせる方法もあります。