嚥下障害|かめやまクリニックの嚥下障害外来について

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高齢化社会と嚥下障害

高齢化社会と嚥下障害

現在は、高齢化社会といわれます。2014年の時点で、山口県の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口の割合)は、31.3%で、全国4位です。これが、2040年(平成52年)には、38.3%にまで増加すると予測されています。

高齢化に伴い、色々な疾病が増えますが、なかでも重要なものが嚥下障害です。戦後の日本人の死因のなかで、脳血管疾患等が徐々に減少傾向にあるのに対して、悪性新生物、心疾患とともに、肺炎は、右肩上がりで上昇を続け、平成23年には、脳血管障害を抜いて第3位になりました。(図1)

図1

厚生労働省 平成26年 人口動態統計月報年計(概数)の概況 より

この肺炎の多くが、誤嚥性肺炎、すなわち嚥下障害による肺炎です。この誤嚥性肺炎は、必ずしも、脳血管疾患や頭頸部の癌の手術によっておこるというものばかりではなく、特に病気をしていない普通の方にも十分におこりうるものです。年齢とともに、食事のときにむせ易くなるということは、多くの方が経験されていることと思います。しかし、この食事のときにむせるということの繰り返しが、肺炎につながりますので、むせというのも侮れません。


図2は、嚥下障害を調べるための問診票です。この問診票では、A.に一つでも該当すれば嚥下障害あり、また、B.に一つ以上該当すれば嚥下障害の疑いと判定されます。
この問診票に当てはまるような症状をお持ちの方は、是非、一度、耳鼻咽喉科で嚥下機能の検査を受けてみられてください。

図2 嚥下障害のための問診票

判定: Aに一つでも該当すれば嚥下障害あり。 Bに一つ以上該当すれば嚥下障害疑い。

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