スギ花粉症を克服したい方へ|かめやまクリニック スギ花粉症 ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎 舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法) 特設ページ

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)の種類

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)はスギ花粉症やダニが原因となる通年性のアレルギー性鼻炎を根治する可能性があります!
では、舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)にはどんな種類があるのでしょうか?

アレルゲン免疫療法は体にアレルギーを引き起こす原因に対し、感受性を減少させる治療法で、2種類あります。

その1.皮下注射によるアレルゲン免疫療法

100年以上の歴史をもち、世界各国で広く行われている治療法です。アレルギーを引き起こす原因となる物質(アレルゲン)の注射用エキスを少しずつ皮下注射にて体内に入れて、徐々に増量し、アレルゲンに対する反応を減弱することにより、炎症反応を低下させ、その結果、疾患の進展を防ぐことを目的とした治療です。世界保健機関(WHO)見解書でも、アレルギー性鼻炎の有効な治療法であり、アレルギー性の結膜炎、喘息にも効果があるとされています。特異的減感作療法とも呼ばれています。

その2.舌下免疫療法

注射ではなく、アレルゲンのエキスを舌下に含むことにより上述の特異的減感作療法と同じ効果をあげようというものです。欧米では既に多く行われており、日本では2008年からスギ花粉症に対する舌下免疫療法の臨床試験が行われ、有効性が確認されています。2014年10月に保険診療が開始される予定です。
アレルギーを引き起こす原因となる物質のエキスを含んだ錠剤を少しずつ経口にて体内に入れて、徐々に増やすことにより、体をアレルギーの原因物質に慣れさせる治療法です。
治療は減感作療法と同様に、最低でも2、3年かけて体質の改善を図る必要性があります。
また、治療開始1ヶ月後、毎日抗原のエキスを口に含みます。低濃度のエキスを少量から投与し、次第に高濃度に移行します。そして、その治療法2〜3年間継続することで治療します。

皮下注射による特異的減感作療法と舌下免疫療法の違い

実施法 特異的減感作療法は、医療機関で皮下注射を行います。
舌下免疫療法は、ご自宅で薬剤(抗原エキス)を、口腔内の舌下に含みます。
効果 アレルゲン免疫療法の効果は、一般に7〜8割とされています。
皮下注射による特異的減感作療法と舌下免疫療法との効果の比較では、両者とも、ほぼ同等の効果という報告がある一方で、皮下注射による治療の方が若干、効果が高いという報告もあります。
副作用 アレルゲン免疫療法の副作用として、最も注射による特異的減感作療法では、まれにアナフィラキシーショックがあり、注意が必要です。
このアナフィラキシーの発生は、皮下注射による治療の方が多いといわれています。一方、舌下免疫療法では、薬液を口のなかに含むことから、口腔内のかゆみ、口唇の腫れ、のどの刺激感などの副作用がおこることがあります。
治療期間 皮下注射による方法、舌下免疫療法ともに、3〜5年 必要です。

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