
▼めまいとは何か
▼めまいの診療
▼めまいの種類

めまいの診療
めまいを診断する上で、最も重要なものが、問診です。
良性発作性頭位めまい症、メニエール病、遅発性内リンパ水腫、外リンパ瘻、等々、めまいを起こす病気は沢山あります。しかし、一口にめまいといっても、その原因によって、めまいの症状が色々に異なります。この症状の特徴を、問診で聞き出すことが最も重要です。
次いで、平衡機能検査を行います。平衡機能検査とは、単一の検査の名前ではなく、めまいを調べるための一連の検査を総称したものを指します。
さらに、加えて必要な場合に画像検査を行うこともあります。画像検査とは、主に頭部のCTやMRIの検査のことをいいます。ただし、これはあくまで補助的な検査です。めまいの診療における画像検査の意義については、また後の項で述べます。
前述のように、めまいの多くは内耳が原因でおこりますが、中には、脳卒中などが原因でおこるものもないわけではありません。このような中枢性のめまい(脳・小脳などが原因のめまい)は、稀ですが、見逃すと命に係わる場合もありますので、めまいの診療では、いつもこのタイプのめまいを頭においておく必要があります。すなわち、めまいの方を診察する場合、特に初めての診察では、中枢性のめまいの可能性はないかを考えて診察を行います。ただし、中枢性かどうかの鑑別は、かならずしも、MRIなどの画像検査をすれば全部わかるというものではないので注意が必要です。